ミモザの日に寄せて(Equityの時代へ)

3月8日は「国際女性デー(ミモザの日)」ですね。最近は日本でもあちこちでミモザが見られるようになりました。私もお花屋さんを何軒か回ったのですが、レッスンを発見し自分でチャレンジしてみました(不恰好なのはご愛嬌)。

これまで色んな経営層の方と多様性・ダイバーシティについてお話ししてきましたが、最近特に気になっているのが「Equality(平等)」と「Equity(公正性)」の違いです。少しニュアンスは異なりますが「機会の平等」と「結果の平等」などとも表現されますね。

↑「Robert Wood Johnson Foundation」
←「Interaction Institute for Social Change」

日本は人種や国籍、宗教などの違いが諸外国に比べると見えにくく、皆生まれ持って同質で平等と錯覚し「同じ一つのルールで性別等に関わらず公平に判断」こそが正しいと考えられがちです。女性役員や管理職についてお話する際も「男性と全く同じルールで同等に評価してますよ」という経営層の言葉や人事制度の表現をよく見かけます。アンコンシャスバイアス無く、同じルールで評価することは大事なことです。

一方で欧米を中心に「ダイバーシティ&インクルージョン」から「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン」の考えが広まり、日本も先進企業は取組み初めています。実際は複雑な社会問題が存在し、全ての人が同じ場所からスタートするわけではないことを認識し、不均衡を是正し対処しつつ、どんな人も尊重・支援され、評価され、参加できるような環境を作ることです。

もちろん社会全体のシステム変革も必要ですが、企業は多様な方が社内にいることを認識し、皆さんが能力を発揮するにはどうしたら良いのか、また多様な意見をまとめるとはどういうことなのか、その本質に向き合っていく必要があります。それは正解もなく時には逆差別に捉えられたり、意思決定スピードが遅くなったり等と難しい側面もあります。だからこそ敵対するのではなく、多様な社会へサステナブルに価値を届けていくために、向き合うことが必要なことなのではないでしょうか。「国際女性デー」の日に、少しだけ立ち止まって考えてみていただけると幸いです。

色んなドライフラワーを使ってミモザスワッグをつくりました。

MIMOSA+ではダイバーシティ・多様性について何か取り組みたい企業のサポートを行なっています。→コンサルティング・組織づくり

(西田明紀)